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OJT体験レポート

国際見本市「インテリア ライフスタイル」での商談通訳OJT

東京から世界へ向けてライフスタイルを提案する国際見本市『インテリア ライフスタイル』
(主催:メサゴ・メッセフランクフルト株式会社)が2013年6月5日(水)~7(金)の3日間、東京にて開催されました。
第23回となる今回は過去最高の705社(海外:232社)が出展、3日間で25,456名が来場。
ISSインスティテュート受講生は、海外出展者ブースでの商談通訳を担当しました。

ご自身の簡単なプロフィールと英語学習歴を教えていただけますか

大学在学中に交換留学生として10カ月間アメリカの州立大学へ留学しました。その後は、英会話・通訳・翻訳事業を手掛ける会社に勤務した際に、外国人講師への通訳や、スポーツイベントでの簡単な通訳、観光パンフレット等翻訳の下訳などを経験しました。関東への引越を機にISSインスティテュートへ入学しました。

今回はどのような仕事を担当されましたか

出展者ブース常駐の通訳者として、出展者とブース来訪者間の通訳を担当しました。また、来訪者と出展者が交流しやすくなるように企業PR担当者のように動いたこともありました。それはこの機会を得た以上、通訳すべき会話の発生がなければ私の経験にもならないと感じたことと、純粋に出展者に得るものがあって欲しいと思う気持ちからでした。

事前準備はどのように行いましたか

ISSから担当出展企業の事前案内を受領し、まずは出展企業のホームページから企業情報と取扱商品を調べました。商品はおしゃれな繊維製品で、自然と興味は深まりました。当日までは、商談で一般的に使いそうな会話表現を学習しました。当日用に出展者の企業情報を印刷して持参し、その他の自己資料としては繊維素材表(日英対訳)と商談用の短い英語表現をA4用紙1枚に収めて作成しました。1枚に収めたのは、実践時に複数の紙を参照する余裕はないと思ったからです。

今回のOJTで苦労したことがございましたら教えていただけますか

繊維特有の加工方法の表現など、そのまま訳しても聞き手がピンと来ないものもありました。その際は話し手にもう少し詳細を説明していただき、それを訳しながら布を折るなど、視覚での理解を求めることもありました。そのようなことがあった日は、帰宅後に繊維業界ではどのように表現するのかを調べて翌日に備えました。それから通訳とは関係ないことですが、終日立ちっぱなしが本当に疲れました。ヒールは低いものに限ります。

ISSの授業で勉強したことはどのように役立ちましたか

通訳に臨む姿勢に活きていたと思います。基礎科時代から、訳出時に甘えが出ると「現場で、もう1回言ってくれますか?なんて言えると思いますか」と指導していただきました。また通訳者として信頼される立ち振る舞いの大切さも教わっていたので、私の振る舞いで出展企業の印象を落とさないよう細心の注意を払いました。訳出時に重要な大意を逃さずに流れが伝わるコミュニケーションを心掛けながら取り組めたのは、授業での学習のおかげです。

今回のOJTを通して、全体的な感想をお聞かせください

私は参加前、力量不足ではないかと不安な気持ちでした。しかし出展者の方々の人柄がとても良く、多くコミュニケーションを取ることで不安は払拭され、頼っていただけることが自信となり、良い展示会にしたいという気持ちで仕事をすることができました。案ずるより産むがやすしです。今後も積極的に現場での経験を増やしていきたいと思っています。また、他の通訳者の方々と互いのブースをサポートし合ったり、ブースの様子の情報交換をしたり、通訳訓練に関するお話しができたこともとても良かったです。

最後に今後の目標や抱負についてお聞かせいただけますか

今回の現場経験は、通訳の役割は二言語間の単純な変換ではなく、クライアントの意思を繋げられる言葉の使い手だと、改めて通訳者像を見直す機会になりました。通訳技能と心得は一朝一夕で身につくものではないと思います。長い道のりに息切れしそうになることもありますし、私には無理かもしれないと諦めたくなることもあります。しかし初心を忘れず、牛歩でもできるところまで訓練を積んでいきたいと思います。輝く40代を目指して、これからも頑張ります!

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