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OJT体験レポート

『第14回プレイタイム東京』での商談通訳OJT

ベビー、キッズからマタニティーに関連するあらゆる分野から厳選されたブランドが出展する
『第14回プレイタイム東京』(主催: Picaflor Japan Co.,Ltd.)が、2016年2月に開催されました。
こどもとプレママの世界を演出する業界プロフェッショナルの方々を迎え、230を超える国内、海外ブランドが東京展に集結しました!
ISSインスティテュート受講生は、出展者と日本人バイヤーの商談通訳を担当しました。

ご自身の簡単なプロフィールと英語学習歴を教えていただけますか

大学在学中に6か月間カナダに留学をしました。大学卒業後は外資系製薬企業でイギリス人の秘書として秘書業務に加えて通訳翻訳業務に携わることができました。その際、通訳の難しさ、そして同時に楽しさも経験し、もっと勉強したいという気持ちになりました。その後、大学卒業後にカリフォルニア州立大学大学院にてMAを取得。帰国後にISSでの勉強を始めました。出産・妊娠のため途中お休みをしたり翻訳のクラスを受講したりして、現在に至ります。

今回のOJTにあたり、事前準備はどのように行いましたか

事前にいただいた資料と担当企業のホームページに何度も目を通しました。アパレル業界のお仕事は初めてでしたので、繊維や生地、素材、模様、製造方法などの被服関係の単語をHPから拾い単語帳を作成しました。スペインの企業でしたので、地理や気候、歴史などにも簡単に目を通しました。その際、授業で何度か行ったカントリーレポートのおかげで、リサーチが非常に効率よくでき、リサーチの経験や大切さも実感しました。また以前に授業で行った「商談通訳」のノートも復習しました。

苦労や失敗談を教えてください

事前に調べていた素材や生地などの服飾に特化した内容というより、実際は輸入や支払いなどの商談の話の方が多かったです。輸入に関してはいくつか単語は調べていたものの、バイヤーさんによって言い方が異なることもあり、初日は戸惑うことやスムーズに訳すことができない場面が多かったです。空いた時間に担当企業の方に説明していただいたり、バイヤーの方にその場で確認したりしました。一日目終了時に分からなかったことはその日の夜、全て調べて二日目にはスムーズな通訳を行うことができました。

授業とOJT現場ではどのようなところが違いましたか

来場される方は、私を通訳ではなく出展者の一人と思ってお話を始められる方が大半だったので、最初は通訳のタイミングを掴むことが難しかったです。またできるだけ多くの方に足を止めていただくため、通訳業務以外にも積極的に来場者に声をかけて商品の説明などもしたのですが、初めての経験だったので最初は戸惑いました。来場者の中にはある程度英語をお話しになる方もいたので、どの程度通訳として踏み込むべきなのか悩む場面も何度かありました。授業では言葉を訳すことに集中していますが、今回のOJTを通して、現場は授業の教材を訳すこととは異なり、想定外のことも多く発生するため、単に言葉を訳すだけでなく常に臨機応変に柔軟に対応しなければいけないことを改めて学びました。

今回のOJTを通して、全体的な感想をお聞かせください

全体的な内容は授業ほど難しいものではありませんでしたが、バイヤーさんによっては全く関係ない話を唐突に始められたり、かなり遠回しに説明をされたりするため、内容の趣旨を即座に理解できないこともありました。授業のコントロール教材やスピーチなどの録音教材とは違い、実際に目の前にいる人物の話を訳すことの難しさを実感しました。その都度、スムーズに訳せなかったと落ち込みましたが、これも通訳の醍醐味であると思えました。授業を受けているだけでは見えなかった自分自身の課題や目標も鮮明に見え、通訳の勉強を続けるモチベーションにもなりました。OJTを引き受けた時には、私で大丈夫だろうかなど不安になりもしましたが、今回のOJTを終えた後、思い切って経験して良かったと思える貴重な体験となりました。

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