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OJT体験レポート

『香港貿易発展局主催 香港・広東 事業提携投資訪日ミッションに係る日中通訳』OJT

香港貿易発展局主催 「香港・広東 訪日投資提携ミッション」商談会
2015年6月15日(月)に、いち早く発展を遂げ中国一の経済規模を誇る広東省から、
日本企業との提携を模索する企業団が来日しました。
その商談会での通訳業務(来日する中国系企業参加の昼食交流会及び商談会における日中双方向逐次通訳)OJTを
体験された村瀬さん・梅原さんのレポートをご紹介します。

ご自身の簡単なプロフィールと学習歴を教えていただけますか

それまで中国語とは全く無縁の人生を送っていたが,父親の内モンゴル自治区植林ボランティア参加をきっかけに突然目覚め、独学による中国語学習をスタート、その後、他の通訳学校等を経て、恩人の紹介により2014年4月期よりISS東京校へ入門。現在通訳科1にて修行中。中国にはまだ行ったことがない。

今回のOJTについて

私にとって2度目となる今回のOJTですが、前回との大きな違いは、ISSから多くの方が参加していた点です。ハイレベルな皆様と同じ舞台にいることで、より気が引き締まり、とても良い刺激になりました。特に師である、徳久圭先生、蘇馨先生、御二方の持つ桁外れの通訳力、その一端を垣間見ることができ、非常に幸運でした。また、蘇先生には、現場において直接、懇切丁寧なご指導をいただくことができ、大変ありがたかったです。

事前準備はどのように行いましたか

前回同様、授業において師より教わっている通り、まずは関連資料を集めることから始めました。今回は交流会及び商談会ということで参加企業が比較的多めで、つまり、通訳を担当する企業もそれだけ多いということを意味しますが、資料もかなりの量になりました。ただ、わからないことがあっては大変なので、ひたすら専門用語から製品情報、企業の規模、社長の名前等々調べまくりました。とにかく大量かつ広範囲でしたが、その瞬間、自分が「曲がりなりにも通訳者の端くれにいるのだ」と思うと遣り甲斐を強く感じました。同時に、「これだけやったのだから大丈夫だ」という精神安定剤の役目も果たしているようにも思いました。事前資料の全てが現場で役に立つかどうかというと、なかなか難しいものがありますが、やはり、「気持ちの準備」は非常に大切です。

授業とOJT現場ではどのようなところが違いましたか

現場には、無数のそこでしか学べない事があります。特に、私のようにOJT参加2度目という洟垂れにとって無駄な事は一つもありません。見るもの聞くもの全てが教材です。今回特に注意した点は、とにかく担当企業の方に「余分なストレスを与えない」ことでした。これは前回の反省点でもあります。事前準備により、専門用語等に多少なりとも自信をもって対応できるようになっているということで一息ついていた私ですが、まだ経験が浅いため日中訳の反応が鈍いという弱点があります。相手方が軽く聞いてきた事柄にもサッと受け答えできないことが続くと、大変なストレスを与えてしまいます。その点を踏まえ、今回は砕けた日常会話等々にも気を配りました。時間毎に区切って、次の企業が訪問してくるというスタイルでしたが、その合間にも必死に話しかける私に、或は逆にストレスを感じていたかもしれません。担当させていただいた企業は、これまでの2回とも本当に素晴らしい方々ばかりでしたので「何とかこの方たちのお力になれれば!」と意気込むのですが、その必死さが空回りしてしまうことも多く、この点は引き続き改善が必要です。
また今回は、商談会という性質上流動性が非常に高い案件だった為、現場で変更が生じるなど数々の想定外の事態が起こりました。普段授業において師より、この種の恐ろしい(?) エピソードはいくつも聞かされてはいたのですが、まさか、この駆け出し者の身に降りかかろうとは思いもよりませんでした。経験の浅い私は、さすがにパニックを起こしそうになりましたが、周りの方々の温かいサポートもあり、どうにかこうにか事なきを得ることができました。また、実際、直接的に使用することはありませんでしたが、事前準備を地道にやっていた事も非常に大きかったと思います。この様な経験は、教室では決してできません。また、そこから学べる事柄は計り知れないものがあります。これらすべてが、自分にとっての貴重な財産です。本当に、このOJTという制度は、得難い機会を私たちに提供してくれる素晴らしいものだと思います。 ただ、それでは、OJTに比べ授業のプライオリティが下がるのか?というと全く違います。今回、商談会の前に催された昼食交流会において、先日、徳久先生の授業であった内容そのものという状況に遭遇したのです。質問の仕方、受け答え等々、全くデジャヴを見ているようでしたが、授業の経験が大いに活き、冷静な対応ができました。師には、ISS正式入門以前の無料体験レッスン時より、「授業には現場にくる心構えで臨むべし」との教えを頂いておりましたが、自分の意識ひとつで、教室も十分現場になるのだ、と強く感じた瞬間でした。

今後の目標や抱負をお聞かせください

今回私自身OJT現場において、「本物中の本物」に接する幸運に恵まれ、自分の意識を変えるのに十分すぎるほどの強烈な体験をさせていただきました。引き続きこのような機会には果敢に挑戦し、同時に、今回、確実に変化した意識を今後の中国語学習で大いに生かし、更なる修行に励みたいと思っています。ありがとうございました。

村瀬さん、どうもありがとうございました。

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