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OJT体験レポート

『SEA JAPAN 2014』での通訳OJT

造船・海運国「日本」と世界を結ぶ国内最大の国際海事展 『SEA JAPAN 2014』(http://www.seajapan.ne.jp)が、
2014年4月9日(水)~4月11日(金)に開催されました。
ISSインスティテュート受講生は、出展者である海事・海運に関わる企業様のブース通訳を担当しました。

ご自身の簡単なプロフィールと英語学習歴を教えていただけますか

大学卒業後、アメリカで一年間ホームステイをしました。帰国後は就職し、マネーブローカーとして金融市場での仲介業を10年間行いました。退職後は、英語事務や国際会議等の事務局の仕事や、展示会での通訳を行うようになりました。最近では外国人VIPのアテンド通訳などもしています。2009年よりISSインスティテュートに通学しています。

今回のOJTではどのような仕事を担当されましたか

①来場者へのアプローチ。デジタル海図や、デジタルブックのデモソフトウエアや、デジタル日誌のデモが入ったUSBメモリ、お菓子など、担当者が準備してきたものがたくさんあったので、それを配りながら、来場者に立ち止まってもらえるようにアプローチしました。
②アプローチして、立ち止まって下さったお客様と担当者との間の通訳。
③仕事…とは言えないかもしれないですが、担当者が日本式ビジネス、文化、食べ物、社会の仕組み等に大変興味を持っておられ(日本での展示会初出展、担当者は二人とも初めての日本でした)、いろいろ日本について聞いて下さったので、日本人来場者がいらっしゃらない時は、お二人の質問に答えていることが多かったです。

出展社のブースはデンマークパビリオンの中にあったのですが、このブースを仕切っているデンマークの協会の担当者から出展社に「"アグレッシブ"という印象を持たれかねないので、日本人来場者にはあまり積極的にアプローチしないように」というお達しがあったそうです。会期中にこの協会の方とお話しをする機会がありましたが「デンマークって、バイキングのイメージが強いから、押し付けがましくてアグレッシブと日本人に思われていないかなぁ」と本当に心配されているようでした。担当した企業は、来日する前にすでに日本の商社と話が進んでいて、ほぼ取引が決まりそうという状態で「今回の展示会で何が何でも取引先を探す!」という切迫感はありませんでした。しかし、マーケティングとプロモーションのためにも、できるだけ日本の来場者と話をしたいという希望があったので、通訳者が来場者にアプローチするというスタイルで3日間取り組みました。(外観だけでは、何をしている会社かがわかりづらいブースで、こちらから話しかけないと誰も止まってくれない!という事情もありました)

事前準備はどのように行いましたか

まずは、担当するデンマークの企業のウェブサイトをしっかり読みました。航海する際の海図を主に扱っているようでしたので、海図に関しての情報をインターネットで集めました。海上保安庁や日本水路協会のサイトは英語の資料も充実していたので、とても勉強になりました。理解が深まるうちに、欧州の海図に関しては、英国水路部(UKHO)が重要な役割を果たしていることがわかってきたので、UKHOのサイトもひと通り目を通しました。日本では、海図がどのような形で販売されているのかも気になり、そのあたりの概要も調べました。また、デンマークは、個人的に行ったことがなく、ほとんど未知の世界でしたので、インターネットで国情報を調べるのに加え、『地球の歩き方』を図書館で借りて、目を通しておきました。

今回のOJTで「やりがい」や「面白さ」、「勉強になった」点を教えていただけますか

お客様にアプローチする際、いかにコンパクトにかつ分かりやすく、同時に「もっと聞きたい」と思ってもらえるか、というパブリックスピーキング&ビジネスピッチの重要性をひしひしと感じました。展示会では来場者は短時間に多くのブースをまわるので、目に留まるためにも、注意を引くためにも、印象に残るためにも"好感度の高い"日本語でないとだめだ!と実感。お客様に声掛けするチャンスは3日間ずっとあったので、いろいろ工夫したりトライしたりと、大変勉強になりました。通訳の際にも、その点に注意しながら日本人来場者に対して適切な日本語を出せれば、良いビジネスの結果につながる可能性が高まるのではないかと思いました。

今回のOJTで苦労したことがございましたら教えていただけますか

日本人のお客様にアプローチしている時「ドックでの荷役(にえき)などについても…」と言った瞬間、お客様「お姉さん、この業界の人じゃないね(キラ~ン◇)」と即座に反応されました。「にえき、じゃなくて、"にやく"って読むんだよね~」ということだったのです。以前、コーヒー豆の展示会でも、生豆の事を展示者が"なままめ"と呼んでいて、そうなんだ!と思ったことがありましたが、業界で使われている言葉には、独特の言い回しや読み方があることを忘れてはいけないと、肝に銘じました。

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