OJT体験レポート
『SEA JAPAN 2014』での通訳OJT
ご自身の簡単なプロフィールと英語学習歴を教えていただけますか
父親の仕事の関係で6才から13才までアメリカのコネチカット州で過ごしました。大学卒業後は、日本のメーカーに7年勤務しました。その間、海外の顧客や工場間のコミュニケーション等で英語は毎日使っていました。時々社内通訳や翻訳を頼まれる事があり、そこで通訳という仕事の難しさを痛感しました。それ以来「通訳の勉強をしてみたい!」という気持ちを持つようになり、結婚、そして出産を経て2011年にISSに通い始めました。
担当された仕事内容と、今回経験されて、「やりがい」や「面白さ」、「勉強になった」点を教えてください
今回OJTでやらせていただいた仕事は「Sea Japan
2014」という展示会のブース通訳でした。この展示会は海事・海運に関わる企業が出展しており、ネジ1本から船の舵など様々な商品を扱う企業が集結していました。普段なかなか目にする事のない業界だったので見るもの全てが面白く感じました。
私が担当した企業はオランダの会社で船舶上のパソコン機器の接続やウィルス対策のサービスを主に提供している会社でした。初めて知ったのですが、船舶上のパソコンはウィルスやサイバー攻撃にさらされており、その脅威が増大しているそうです。
海運とIT産業の両方に携わる事が出来たのはとても面白く勉強になりました。
今回のOJTによって、何か発見や気付きはありましたか
ISSで受講した教材の中に「南極越冬隊」を題材 にしたものがありました。その中に「衛生通信費が高額だった」という内容がありました。今回私が通訳を務めた企業は、高額費用に目を付け費用削減を可能にするルーターを開発し、お客様から「これはいいね~」という声が多くありました。また知らないお客様からは「衛生通信ってそんなに高いの?」という質問もありました。訳す時に金額を知らずに訳すよりは参考として頭の中でわかっている方が訳しやすいと感じました。学校での教材が背景知識として役に立ちました。 通訳の現場では、いつどんな知識が役に立つかわからないので、日頃から好き嫌いせずに色々な事に関心を持つ事が大事だと改めて気付かされました。余談ですが、展示会ブースの中に教材に出てきた衛生通信の企業名を見付けた時は胸が躍りました!
今回のOJT経験は、今後の受講や自身の経験にどのように活かせそうですか
以前、ISSの授業で「来た仕事を一生懸命に対応していたらいつの間にか得意分野が出来た」という先生の話を聞いて、得意分野のない私にはとても励みになった事を覚えています。今回のSea Japanでの通訳はIT分野で、決して得意ではありませんでしたが、不得意を克服するチャンスと思い、一生懸命に臨みました。専門的な知識が求められるシーンが少なかった事もあるかもしれませんが、無事に3日間を終える事が出来ました。 今回の経験は自分にとってはITへの苦手意識を無くす第一歩となり、とても良い経験となりました。
© ISS, INC.