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OJT体験レポート

『第18回プレイタイム東京』での商談通訳OJT

ベビー、キッズからマタニティーに関連するあらゆる分野から厳選されたブランドが出展する
『第18回プレイタイム東京』(主催: Picaflor Japan Co.,Ltd.)が、2018年2月に開催されました。
こどもとプレママの世界を演出する業界プロフェッショナルの方々を迎え、2,150人もの方が来場しました!
ISSインスティテュート受講生は、出展者と日本人バイヤーの商談通訳を担当しました。

ご自身の簡単なプロフィールと通訳学習歴を教えていただけますか

高校時代、1年間イギリスに留学。メーカー勤務中に、海外技術者と日本人技術者との間の通訳を担当する機会に恵まれました。その現場でプロの通訳の技に魅せられ、本格的に通訳の技術を高めたいという考えに至り、ISSインスティテュートに入学しました。

担当された仕事内容を具体的に教えてください

フランスの子供服ブランドの出展者と来場者との通訳です。まずは来場者に商品に興味を持っていただき、出展者に声を掛けていただくことからビジネスが始まります。来場者が出展者に話し掛けやすいよう、こちらから積極的に来場者にお声掛けをしました。
この展示会が出展者にとって、今後日本でビジネスを展開する糸口となるよう、出展商品やデザイナーを来場者に紹介し、商談が自然に開始できるように心掛けました。

今回のOJTにあたり、事前準備はどのように行いましたか

アパレル業界の通訳は初めてでしたので何から調べていいものか迷いましたが、事前に用語集をいただいたので、そこから当日の場面を想定し、フレーズ集を作成しました。
担当ブランドのウェブサイトはフランス語のみだったので、出展ブランドを英語や日本語で紹介しているサイトを探し、商品やブランドイメージ、ブランドコンセプトを確認しました。
更に、色の名称や生地、製造方法の単語リストを用意し、ユーロと円の換算表も作成しました。

「やりがい」や「面白さ」、「勉強になった」点を教えてください

出展者側に商品のコンセプトや商品に対する思い、販売戦略などがある一方、来場者側にもニーズやターゲットがあり、両者の志向・意図・環境が異なる場面も出てきます。そのため、通訳をする際、言葉の選び方や話し方1つで話の流れが変わってしまうこともあると痛感しました。両者の視点に立って通訳をすることの大切さを改めて実感し、通訳することの難しさと面白さを感じました。

授業で勉強したことはどのように役立ちましたか

授業では言葉のニュアンスやワードチョイスの大切さもご指導いただいており、正しい言葉を選べるよう習慣付けているため、今回の通訳で少しでも反映できたのではないかと思います。

授業とOJT現場ではどのようなところが違いましたか

授業では音声を聞き訳出をしますが、今回のOJTでは通訳する人物を目の前にしての訳出でした。話し手と聞き手がいることで、その方々の表情や反応がダイレクトに伝わってきますし、話の流れや、話者同志の目的や思いにも臨機応変に対応することが必要になるので、緊張感と共に面白さややりがいを感じることができました。

苦労や失敗談を教えてください

英語が母国語でない方に分かり易く伝えるため、言葉の選び方や言い回しを工夫しました。今回出展者の帰りのフライトスケジュールが大幅に変更になり、現場が混乱したこともありましたが、通訳以外でも出展者をサポートすることで、展示会に少しでも貢献できたのではないかと考えています。

今回のOJTを通して、全体的な感想をお聞かせください

今回は初めてのアパレル分野での商談通訳でしたので、視野が広がったと同時に良い意味での緊張感に触れることができました。プロ通訳者養成科1クラスに進級以来、自信をなくしたり調子をくずしたりして、落ち込んでいましたが、実際に通訳の現場に立ったことが励みとなり、新たに通訳に対する意欲が高まりました。不慣れな自分に、他の通訳の方々から色々サポートや情報をいただき、大変ありがたく感じました。
ありがとうございました。

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