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OJT体験レポート

日本貿易振興機構(JETRO)主催「環境分野における商談会」での通訳体験

日本貿易振興機構(JETRO)主催「環境分野における商談会」での通訳体験

ご自身の簡単なプロフィールと英語学習歴を教えていただけますか

1997年に来日。1年あまり日本語学校で勉強した後、大学に入り経営システム工学を専攻しました。卒業後は、メーカーや商社などで生産管理や企画の仕事に携わっています。
2012年の秋学期からアイ・エス・エス・インスティテュートの中国語通訳者養成コース通訳科1に入学し、2013年秋学期に通訳科2に進級しました。

今回のOJTにあたり、事前準備はどのように行いましたか?

様々な準備の中、一番時間をかけていたのは下記の3つでした。
①環境分野について本やネットで情報収集し、環境分野の過去・現在・今後について勉強した上、専門用語の単語帳を作りました。
②アイ・エス・エスより送られてきた担当企業と担当製品の情報を基に、単語帳を作った上、製品の仕組みや機能について勉強しました。また、担当企業が中国にも事業展開しているようなので、中国での展開状況や展開製品についても調べました。
③商談相手の企業についても調べました。全部で4社でしたが、どのような会社なのか、どのような製品を作っているのか等について、概要を調べておきました。

今回のOJTで苦労された点は?

苦労した点は、単語の暗記と製品に対する理解でした。担当企業の製品は専門用語が多く自分で調べた分だけでも200個以上あります。そのうちの半分は自分の苦手なカタカナ単語です。これらの単語を一週間で理解し覚えるのは大変でした。また、製品は普段目にすることのない工業製品である上、電気機器でもあるため、どのような構造なのか、どのような機能があるのかを理解するのに、苦労しました。ホームページでの製品紹介やウィキペディアでの説明を見てもよく分からなかったので、ネットで仕組みや構造に関する動画などを探して勉強していました。

ISSの授業で勉強したことはどのように役立ちましたか?

①準備の仕方
どのような準備が必要なのか、どうすれば効率よく漏れなく準備できるかについて、授業を通して先生方から教わりました。
②通訳としての心得
通訳者は、通訳するだけではなく、担当企業がどのような目的で商談に臨んでいるのかを理解した上、チームの一員として通訳という側面からサポートするなどの重要性を教えてくださいました。この他にも、先生方のノウハウなども勉強になるものがたくさんありました。
③語彙力の増強
通訳科1に通っていた頃、毎週約200個の単語を覚える宿題がありました。 最初は、普段使わない専門用語ばかりで覚えてもすぐ忘れるし、本当にどこまで役に立つのだろうと思っていましたが、今回の商談会を通じて、つくづく語彙力を高めることの大切さを実感しました。普段の暗記訓練はこういう時のために行っているのだと感じました。
このように、授業での通訳訓練や先生方のノウハウはとてもためになるものだと、OJTを通じて改めて実感しました。

今回のOJTを通しての全体的な感想をお聞かせください

初めての商談会でしたのでとても緊張しましたが、アイ・エス・エスのコーディネーターの方も担当企業の方もとても優しくしてくださったおかげで、程良い緊張感で仕事することができました。最初はメモが間に合わず情報を落としたらどうしようと心配していましたが、企業の担当者が大変優しい方で、私がメモ取っている間は話を止めて待っていてくださるのです。早く書かなければというプレッシャーが少しありましたが、おかげさまで情報と落とさず通訳することができました。本当に助かりました。最後にお土産の長崎カステラまで頂いてしまいました。私にとっては、今回のOJTは大変楽しくて貴重な経験となりました。

郭さん、貴重なお話をどうもありがとうございました。

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