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OJT体験レポート

中国人観光客への街頭インタビューをして

中国人観光客への街頭インタビューをして

今回のOJTを担当された感想をお聞かせいただけますか。

OJTで「中国人観光客への街頭インタビュー」の通訳という機会をいただきました。テレビ番組で放送される取材でのお仕事です。今回は、その様子をお伝えしたいと思います。

まず、事前準備です。最初に、ISS通訳グループ(エージェント)から、「通訳依頼確認書」が送られてきます。内容は、お客様との集合場所、時間、担当者のお名前、業務内容、街頭インタビューで想定される質問内容などでした。これをもとに準備をすすめました。

まずは、中国人観光客に売れ筋であろう商品名をピックアップし中国語でチェックしました。また、クライアントに質問されたときのために、中国人観光客の富裕層、中間層それぞれのビザ発給条件をまとめ、当日の朝は日本円と人民元のレートにも目を通しておきました。

さて、これらの準備をして、いざ当日です。

お客様にお会いし、挨拶のあとはいよいよ通訳です。商品購入を検討されている中国人の方にお声かけをし、撮影許可をいただいたら取材開始となります。このとき気をつけたのは、インタビュアーと取材を受ける人のリズムを崩さないことです。会話は、リズムが大事。ここで通訳がもたもたしていては、会話の流れが途切れてしまいます。質問とその回答を、それぞれの発話者が話し終わったあと、間髪いれずに簡潔に、テンポ良く訳すように気をつけました。

また、待ち時間が多かったので、商品を見定めている中国人の方がいたら、その後ろに立ち、さりげなく会話を聞いて、その商品の何に興味があるのか、店員さんに何を質問しているか、購入しそうかどうかなど、聞こえてきた情報をお客様に伝えるようにしました。お客様はこの情報からインタビュー対象者を決めたりもしたので、多少は役に立ったのではないかと思います。この日は7組の方にインタビューし、業務終了となりました。私にとっては「通訳初めの一歩」を踏み出した記念すべき日となりました。

今回のOJTでは、ISSインスティテュートでの授業の全てが役に立ちましたが、特に事前準備の大切さと実践さながらの授業の素晴らしさを実感しました。たとえば、次回の授業の課題は、講師がエージェントとなり、生徒がメールにて業務依頼を受ける、というところから始まります。そこから、各自が事前準備をして授業に臨みますが、これは授業というより、「現場」です。事前準備も業務(課題)の内容を理解したうえで、しっかり調べていかないと、授業の時に良いパフォーマンスはできません。事前準備の仕方、その押さえどころなどが授業を通して徐々にわかってきました。今回のOJTでも、事前準備したものが、ピタリとあたっていたので自信をもって通訳をすることができました。あまり緊張せず、初めて会う人と初めて行った場所で業務をこなせたのも、この「授業での実践」があったからだと思います。

このOJTは、とても刺激的な経験でした。そして、コミュニケーションを仲介する楽しさを改めて感じました。今後も、ISSインスティテュートで更に言葉の運用能力を高め、お客様から信頼される通訳を目指していこうと思っています。

七海さん、貴重なお話をどうもありがとうございました。

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