市川 久実 さん
「専門別翻訳科 特許翻訳」クラス修了
【プロフィール】
元々は特許事務所で外国案件担当の事務員として働いていました。外国の代理人とのやり取りが多く、毎日諸外国の特許情報と接する中で、もう少し深い次元で特許の世界に携わりたいと思うようになり、特許翻訳を志しました。時間の融通がきくフリーランスという働き方も魅力でした。
英訳に興味があったため、翻訳初学者にも英訳指導をしていただける学校を探していました。いくつかの学校を比較検討して、最終的にコース内容と受講後のサポートが充実しているISSインスティテュートにお世話になることを決めました。
登録翻訳者としての業務開始当初から、一貫して機械翻訳(MT)を活用した特許翻訳(英訳)のお仕事を受注しています。最初の半年ほどは、自分の翻訳スピードや作業効率を把握しきれず、納期前に徹夜になってしまうことも度々ありました。1年以上経った現在では、スケジュール管理にも慣れ、無理のない時間配分ができるようになってきていると思います。
実際にお仕事を始めてみて、どう訳すべきか迷ったときは必ず授業のノートを確認するようにしています。むしろ実稼働するようになって初めて、授業で教わった内容の充実度が分かった気がします。多くの翻訳者が迷うポイントや誤訳になりやすい表現が網羅されていて、とても実践的な授業内容だったと感謝しています。
授業と現場の違いはあまり感じませんが、納期があるということと、クライアント毎に細かな指示がある点で少し見直しの手間が増えたとは思います。
英訳のお仕事をしている以上、英語ネイティブが執筆した特許明細書をたくさん読み込むべきと自覚しているのですが、なかなか腰を据えて勉強できていません。自分で訳した英文に慣れてしまい、日本語が透けて見えるような英訳文になっているなと思うこともあります。仕事というアウトプット一辺倒にならず、インプットの時間をしっかりと確保して、より自然で読み易い英語をめざしたいと思っています。
授業では翻訳テクニック、特許制度、技術内容までバランス良く説明をしていただけるので、特許翻訳という業界の雰囲気が良く分かります。特許翻訳は、世界中の最先端技術に触れられる魅力的で意義深い仕事と思います。是非、興味を持ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
© ISS, INC.