ホーム > 卒業生の声 > [英語]通訳者養成コース:訓練を始めたばかりの頃に、誰でも必ずどこかで壁に当たると聞きました。少しずつでも休みながらでも、前に進み続ければ、いつか「あの時に頑張ってよかった」と振り返る日が来るのではないでしょうか。
玉井 里織さん
「同時通訳科」クラス修了
【プロフィール】
通訳訓練を始めた頃は調査会社で翻訳の仕事をしていました。好きな仕事でやりがいも感じていましたが、英語を学び始めた頃から興味のあった通訳にも挑戦したい気持ちを諦められず、3年後に翻訳兼通訳者として働くことを目標にISS インスティテュートへ通い始めました。
見学時の雰囲気が自分に合っていそうだったこと、就業を後押ししてくれるサポート体制が整っていたことからISSを選びました。
通訳訓練を始めて3年目にISS派遣スタッフとして登録、稼働を開始しました。初めての派遣先は逐次通訳でも構わないとのことでしたが、部門付きの通訳者としてすぐに同時通訳案件を含めた会議全般を担当するようになりました。慣れるまではとても苦労しましたが、社内の先輩通訳者に助けられ、上司に専門用語の訳を直してもらい、空き時間は知識拡充のための勉強に使い、何とか役に立てるようにと必死でした。通訳者として現場に出た直後のこの時期は本当に大変でしたが、その後につながる貴重な経験を積み、多少の困難では挫けない心も得られました。
就業先は変わりましたが現在も社内通訳者として働いています。
授業は自分の訳出を客観的に評価いただける貴重な場でした。通訳の現場で欠点を直接指摘されることはまずありません。私はよく講師から「そこまでは言っていない」「飛躍しすぎ」と、勝手な解釈を入れすぎるところを注意されていました。聞いたことを忠実に、余計なことを加えずに訳す、と肝に銘じています。他にも在学中に気付かされた欠点や苦手分野の中には今なお残る課題もありますが、一つずつ改善してより良い通訳ができるようめざしています。
私は対面でもリモートでも、なるべく話し手の顔を見ながら、聞き手の反応を確認しながら通訳をするようにしています。コミュニケーションの仲介役として、話す側から聞く側へ伝えたいことを確実に伝えることで、この通訳者に頼んで良かったと感じてもらえる仕事を続けていきたいです。
訓練を始めたばかりの頃に、誰でも必ずどこかで壁に当たると聞きました。実際に私もしばらく進級できない期間があり、出産、育児も重なったため、一年間ほど仕事からも学校からも離れました。復帰後は限られた時間を有効活用することを意識し、短時間に集中して課題に取り組むようになりました。周囲の人に支えられ、励まされながら学びを継続できたおかげで今も通訳者として働くことができています。少しずつでも休みながらでも、前に進み続ければ、いつか「あの時に頑張ってよかった」と振り返る日が来るのではないでしょうか。
私もまだ道半ばです。一緒に頑張りましょう。
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