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受講生・卒業生の声

  • 三木 潤子 さん

    中国語翻訳者養成コース「研究科」クラス修了

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いろいろな失敗や苦労はあるものの、幅広い分野で新しい知識を得ながら両国の橋渡しをする、というのが翻訳や通訳の最大の魅力ではないかと思っています

【プロフィール】

翻訳者養成コース「基礎科」クラスから受講開始し、「研究科」クラス修了。通訳者養成コース「通訳科1」クラスから受講開始し、「通訳科2」クラス修了。
フリーランスでビジネス文書を中心とした翻訳業務や、商談・交流事業などの逐次通訳に従事している。

通訳・翻訳訓練を始めたきっかけ、ISSインスティテュートを選んだ理由をお聞かせください。

学生時代北京に留学していた経験から日本で数年会社勤めをした後上海に渡り、現地の日系企業で仕事をしていましたが、その際、業務の一環として翻訳や通訳を任されることが度々ありました。初めから通訳者や翻訳者になろうという、強い意志があったわけではありませんが、この時の経験が通訳・翻訳に興味を持つきっかけとなりました。同時に、この時に通訳や翻訳の難しさを痛感。帰国後、本格的な訓練をしたいと考え、学校を探していた際に出会ったのがISSインスティテュートです。当時、他にも何校か見学しましたが、興味深い授業内容や厳しくも熱意あふれる先生方、さらには事務の方々のきめ細かいサポートに魅力を感じ、ISSインスティテュートを選びました。

初めての通訳・翻訳のお仕事から現在のお仕事に至るまでの経緯、お仕事でのエピソード等をお聞かせください。

最初に通訳や翻訳の仕事をしたのは、上海の日系企業に勤めていた時のことです。はじめに勤めたメーカーでは物流部に所属し、製造部から製品の機能や製造工程の説明を受ける際や、全体会議の席などで通訳をしていました。また、転職先の市場調査の会社では、現地調査会社が作成した調査レポートや各種資料の翻訳業務にも従事していました。

その後帰国し、ISSインスティテュートに通いながら転職活動をしていたのですが、前職の会社の上司や学校の同級生から仕事を紹介されるようになりました。子供の頃からのあこがれも手伝って、思い切ってフリーランスの道を選ぶことにしました。

未だに納得の行く仕事ができず、翻訳では毎回納期ギリギリまで訳文に頭を悩ませ、通訳では業務が終わる度に落ち込む日々ですが、それをカバーするだけの充実感もあります。先日も日本で治療を予定しているがん患者の方の入院記録・手術記録を翻訳する機会に恵まれ、日中の医療技術の差を知るとともに、患者の方の今後の治療にわずかながらお手伝いができたと実感することができました。いろいろな失敗や苦労はあるものの、幅広い分野で新しい知識を得ながら両国の橋渡しをする、というのが翻訳や通訳の最大の魅力ではないかと思っています。

ISSインスティテュートで学んだどのような点がお仕事に役立っていますか?

一番役に立っていると感じるのは仕事に対する姿勢、責任感です。特に通訳科2と通訳科1では、外部からゲストスピーカーをお招きし、他のクラスの先生方や受講者の方の前で逐次・同時通訳を行う本番さながらの合同授業があるため、通訳の際の緊張感を、身をもって体験し、その責任の重さを痛感することができました。

また、具体的な勉強・訓練の仕方はもちろん、両言語に対する理論的な考え方や翻訳の方法、通訳の準備の仕方、さらにはパソコンやネットといったツールの使い方など、短期コースでの授業内容を含め、ISSインスティテュートで学んだこと全てが今の仕事に活きています。

今後の目標をお聞かせください。

今まで以上に幅広い分野に興味を持ち、語彙力を豊かにするとともに、読書などを通じて母語の表現力向上や幅広い知識の蓄積に努めたいと思っています。また仕事においては、これまで縁のなかった分野や苦手意識のあった分野にもチャレンジし、仕事の幅を広げていきたいと思っています。

これから通訳・翻訳訓練を始めようとお考えの方、訓練中の方にメッセージをお願いします。

語学そのものもそうですが、通訳・翻訳にはここに到達すれば終わりというゴールがありません。そのため、なかなかレベルアップができず、悩まれることも多いかと思います。私もそうした時期を何度も経験していますが、ある時ISSインスティテュートで知り合った先輩から言われた一言がとても励みになりました。それは「もがいている時が成長している時」という言葉です。その方は「努力しもがいている時というのは、なかなか自分の成長が感じられないけれど、そうしたもがきが次のステップにつながっている」とおっしゃってくださいました。皆さんも次々とぶつかる壁にくじけることなく、どうぞもがき続けてください。

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