久利 順子さん
本科3
【プロフィール】
もともと英語には強い興味があり、キャリアのどこかで通訳の仕事を取り入れたいと考えていました。他の通訳専門学校に通ったこともありましたが、どうしても英語の基本的なスキルや英語表現に苦手意識があり、自分の弱点も明確にならないまま行き詰まりを感じていました。
ISSインスティテュートを選んだ1番の理由は、レベル分けが細かく、また各レベルのゴールが明確であることです。私は本科2からのスタートでしたが、本科2および3のコースでは英日クラスと日英クラスが分かれており、それぞれに担当の先生がいます。それぞれの先生の一貫したスタイルで訳出方法を教授いただけるので、授業が大変わかりやすく、また自分の弱点がより明確に理解できていると思います。
2番目にはコースのカリキュラムがしっかりとしていることです。オリエンテーションでコース全体のスケジュールが配布され、毎回の授業やテストで扱うテーマがしっかりと事前に決まっているため、準備がしやすいです。ISSインスティテュートのコースでは、自分の強みである医学分野も扱うため、大きなモチベーションにもなっています。
本科3のクラスでは、政治・経済、科学技術、健康・医学、国際関係、軍事、環境など幅広い分野を取り扱っています。授業が進むにつれて教材の難易度は徐々に上がっていくため、その分野の単語を知っているだけでは全く対応できません。
そのため、授業の予習は、先生からいただいたヒントや事前資料に基づいて、テーマについて調べておきます。最近ではインターネットで多くの情報が得られるので、ニュース記事や論文を読むだけでなく、余裕があればYoutubeなどの関連動画を見たりして、英語や日本語でどのような言い回しがされているのかも確認しています。教材のスピーカーが事前にわかっている場合は、その人の経歴や過去のスピーチなどもチェックします。
残念ながら、このように準備をしても、いざ授業になると話の意味が分からなかったり、適切な訳出が出てこなかったりと辛いことが多いですが、先生方のアドバイスや訳出を聞くと、「こういう意味だったのか」「こんな風に訳すと伝わりやすいのだな」とはっとさせられることばかりです。そのような際の訳出は辞書には載っていないこなれた英語・日本語であることが多いので、自分でも使えるようにノートにまとめています。
「伸びている」と実感することはなかなかないのですが、何回も復習した後に改めて自分で復習教材の訳を録音して聴いてみると、授業で初めて当てられたときに比べてずいぶん良くなっていることを実感できて、やる気につながっています。
「通訳スキルの向上」という一つの目標を共通に持つ、いろいろなバックグラウンドのクラスメートと切磋琢磨することで、モチベーションを保って授業に臨むことができています。特に今はコロナ禍にあり、仕事やプライベートでも多かれ少なかれ皆さんストレスを抱えていらっしゃると思いますが、そのような状況でも皆で同じ時間を共有して一つの目標に向かっていられるというのは大変ありがたいことだと感じています。
個人的には、通学よりもオンラインの方がよりメリットが多いと感じています。感染対策が確実にできることはもちろんですが、通学の移動時間を授業の予復習に充てられますし、出張などがあっても時間調整がうまくできれば出張先でも授業が受けられます。
また、実際の教室では座席の位置によっては先生やクラスメートの声が聞き取りにくいこともありますが、オンラインではその心配がありません。授業の教材についても、スタッフの方がタイムリーにダウンロードできるようにしてくださっているので、データで管理することができ、大変便利で効率的です。
将来的には医学や医療情報の分野での通訳の仕事にも携わりたいと考えております。ポストコロナ時代では通訳の仕事のやり方も大きく変わってくるでしょうし、すでにそうなりつつあるようです。語学とともに、社会情勢の勉強やICTスキルなどの面でも自らを磨いていきたいと思います。
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