コウテーロ ペドロさん
本科2
【プロフィール】
学生の頃にボランティアやアルバイトという形で簡単な通訳に携わる機会が何度かあり、いつか本格的な通訳ができたらと思っていました。
通訳スクールを調べていた際に、ISSはコースの全体図が整理されており、各レベルでの達成目標や、長期的な学習のイメージができると感じたのが一番の決め手だと思います。
当時試しに受講した短期集中コースも、短期とは言えしっかりとした宿題の量が毎回出されて、学び成長ができる授業だと感じました。
本科2では英日と日英の通訳が分かれており、週替わりで行われます。授業の最初は単語テストと前回の授業で扱った教材の復習を行い、そのあと初見教材に入ります。
教材自体はとても幅広い分野を扱っており、政治経済、環境問題、文化、軍事、科学技術、医学、時事問題など、何が出てもおかしくありません。専門用語も出てきますので、語学の勉強はもちろん、各分野の基礎的な理解も必要になり、様々な意味でいつも勉強になります。
個人的には他の受講生の復習教材の通訳が聞けるのはとてもありがたいです。日本語は母国語ではないので、意味が伝わる訳出が作れると言ってもそれは必ずしもベストな言葉選びであるとは限りませんし、自分の知らない言い回しやより適切な表現がいくらでもあります。初見教材はとにかく全員がリスニングやリテンションとの勝負で頭がいっぱいなのでそこまできれいな日本語が出ないかもしれませんが、各々が一旦持ち帰り時間をかけて仕上げた復習通訳を聞くと、その人なりの「きれいな日本語」が聞けるので、とても勉強になります。
以前受講していた本科1クラスの最後の授業の後で、他の受講生と食事会に行く機会がありました。皆さんのバックグラウンドや今後の目標、そして勉強方法について気兼ねなく話すことができてとてもよかったです。
オンラインだと授業が終わったらすぐに接続を切りほかの受講生と雑談する機会がないというイメージがありますが、現在受講しているクラスでは、毎回教務担当の方が接続を切る前に会議のホスト権限を受講生に渡し、話したい人が授業後に残って話せるように工夫してくれています。横のつながりも学習の大事な部分だと思いますので、とてもありがたいです。
何より遠隔からでも受講できるということです。実は私が短期集中コースを受けたのは約6年前で、当時はまだ通学の時代でした。授業がとてもよかったので入学したいと思いましたが、仕事で地方に引っ越すことになりましたので、できませんでした。
去年東京に戻ってきましたので今年から受講すると決めていましたが、気がついたら授業が全部オンラインになっていました。東京にいなくても受講できるので、もっと早く入学すればよかったです(笑)。
通訳という仕事、そして語学の勉強に対する先生の熱意はいつも強く感じています。勉強はどうすれば効率的に進められるのか、長期的な通訳者としてのキャリアづくりはどう考えればいいのかというアドバイスから、細かいところまで見てくれる丁寧な採点まで、先生がどれだけ通訳と語学が好きなのかが伝わってきます。先生のそういう姿勢を見るとこちらも勉強したくなります。
日本語は母国語ではありませんので、ISSでの学習とは別途、自分でも勉強を進めて発音を良くし、使いこなせる語彙や表現を増やしていきたいです。進級を重ねて訓練をもっと積んだらゆくゆくは展示会などでスポット通訳ができたらと思います。
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