永沼 しのぶさん
中国語通訳者養成コース
基礎科2
中国語翻訳者養成コース
本科1
【プロフィール】
近所の国際センターで開催されたイベントに参加されていたインドネシア語通訳の方がアイ・エス・エス登録の通訳者だったことをきっかけに、ISSという通訳や翻訳が学べる学校があることを知りました。そこから資料請求をして、オンラインで授業に参加できることや、翻訳クラスでは授業動画の視聴で受講が可能ということもあり、ISSインスティテュートに決めました。正直、よくわからないまま入学したものの、始まってみると通訳や翻訳のクラスメートたちから「ISSは使用する教材もバラエティに富み、先生方もとても素晴らしい」と後からISSの魅力を知ることとなり、実際に受講してみてもやはり先生方が素晴らしくてISSの門を叩いてよかったと感じています
通訳コースの基礎科1では式辞挨拶や商談、観光案内の教材を用いて勉強しました。中⇒日の授業を2週連続で学び、その後、日⇒中の授業を2週連続で学びます。この周期で授業が繰り返し進んでいきます。基礎科2でも同様の進み方です。基礎科1では予習はなんとかできても復習まで手が回らず、シャドウイングやリプロダクションなどの基礎訓練もおろそかにしてしまい、基礎科2では大変苦労しています(これは言い訳ですが、翻訳クラスの課題と通訳クラスの事前準備に追加で復習を行うのはかなりハードです)。基礎科2でも商談等の教材を取り扱いますが、絶妙に教材の難易度がレベルアップされています。しかしながら、その難しさの中には苦しさだけでなく、やりがいもあります。受講を通じて勉強になると感じるのは、中国語はもちろんですが、実は母語の日本語の方です。わかった気になっているけれども、いざ訳出しようとするとうまく日本語にできないことに気付かされます。受講を通じて改めて中日両国の風習、文化などについても学ぶことができ、語学だけではないものも学ばせていただけるというのもISSの魅力だと思います。すぐに目に見えて効果が表れないところがつらいところではありますが、基礎科1から2を経て「着実に力がついてきている」と思えるように地道な努力を今後も続けていきたいと思います。
通訳でも翻訳でも、現役で活躍されている先生方の現場での成功談や失敗談など様々な経験を教えていただけることが大変勉強になります。そして、どの先生も本当に熱心で親身に生徒一人一人のことを考えてくださいます。どんなに大変でくじけそうになっても、励まし、いつでも背中を押し、味方になってくださるという絶大なる信頼感があります。また、クラス内のグループチャットやオンライン自習室など、生徒同士で情報交換したり勉強したり、交流する場や機会が設けられているため、授業に関することや雑談まで中国語と日本語が活発に行き交う環境に身を置けるのもISSの良いところです。「今日はダメでもまた次こそは良いパフォーマンスができるように努力するんだ!」と自分を奮い立たせることができるのは、素晴らしい先生方や授業の大変さを共有できる仲間の存在が大きいと感じています。そして教務の方も大きな力となってくださいます。受講手続きをはじめ、期首面談やそれ以外の様々な面でも多々相談に乗っていただいています。こうした教務の方の手厚いサポートもISSの信頼につながる部分であると感じています。
また費用面について、学費も簡単に捻出できる金額ではないですが、早期受講申込の割引や、通訳科と翻訳科のダブル受講での割引などもあり、少しでもリーズナブルに通訳・翻訳技術を学びたい私にとって、とてもありがたい制度でした。何か1つでもレギュラーコースを受講していれば、その他の短期クラスやeラーニングクラスなどでも在校生割引が適用されます。レギュラーコースが修了すると新学期開講まで約1か月期間が空くため、勉強を習慣にするためにも、2025年3月から短期集中コースの漫画翻訳クラスを受講しました。クラスには現役翻訳者の方で、過去ISSの中国語翻訳コースを受講されていたISSの先輩がおり、その方からゲーム翻訳の仕事やフリーランス翻訳者として働くための事前準備など、詳しくお話を伺うことができました。このように、様々なところに知識やネットワークが広がるチャンスがあることもISSの良さだと実感しています。
学校に出向かなくても、パソコンとネット環境さえあれば、自宅でもどこでも受講できるのは大変ありがたいです。東京在住でなくても、ISSの質の高い授業を全国各地から受けられるのは非常に大きいことだと思います。通訳科、翻訳科ともにクラスメートも中国在住で中国から授業参加する人もいれば、日本は北海道から九州まで場所も国籍も様々です。ちなみに先日、海外から受講してみたいと思い、台湾旅行中にスマホからノートパソコンにテザリングして通訳の授業に参加してみました。台湾からでも受講は問題なくでき、教務の方からは普段日本で受講する時よりも音が遅れずクリアだと言われたくらいでしたが、このようにどこからでもネット環境さえ整えば勉強を続けられるのはとても良い点だと思います。通訳クラスに関しては授業の録画がないので、よほどのことがない限り毎週土曜日の時間を確保して授業参加する必要がありますが、翻訳クラスに関しては授業動画が授業翌日からアップロードされるため、シフトや残業など仕事の都合で参加できない日でも後から動画をみて、自分やクラスメートの翻訳と先生の解説を確認し、自分で学べるというのもオンラインならではの魅力だと思います。そしてわからないことは先生に質問したり、クラスのグループチャットで共有するなどして、疑問点をわからないままにしないようにしています。
授業中、私は極度の緊張でガチガチに固まってしまって中国語はおろか日本語も頭に入ってこない状況にすぐ陥るため、ネットでも書かれがちな「通訳に向いていない人」に該当するかと思いますが、どの先生もそんな私の「しんどさ」に一緒に向き合ってくださいます。先生方一人一人に支えられてきて、今こうして頑張れている自分がいるので、どの言葉がということはないのですが、どの先生からも共通して言われるのは「通訳技術はその成果がすぐに目に見えてわかるものではないから、自分で成果を感じられるようになる前に諦めてしまう人が多い」ということ、「諦めない」、そして「短時間でもいいから地道にコツコツと訓練し続ける」ということです。通訳訓練では良くも悪くも現実を突きつけられます。自分の駄目さ加減と向き合い、それでも頑張りたいという思いも大切にしながら、諦めずに勉強を続けていきたいと思います。
通訳の道に進むか、翻訳の道に進むか、まだ始まったばかりで方向性は決めていませんが、どちらか一本に絞るというよりは、両方できるような人材をめざしたいと考えています。中国や中国語に関わる仕事をするという目標を数年以内に達成できるように、そして少しでもそのチャンスを広げるために、現在ダブル受講しているところです。今後もISSの力をお借りしながら、着実に力をつけていけるよう努力したいと思います。
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