2016年12月開講集中コース募集START!お申し込み好評受付中!
 HOME > 曽根先生の通訳学習相談室 > Question-9
曽根先生の通訳学習相談室


バックナンバーはこちら


曽根先生の通訳学習相談室

プロフィールはこちら

曽根先生の通訳学習相談室 バックナンバーはこちら



Question 初見にうまく対応できません。学校では復習第一、単語力や知識の引出しを増やす事と言われていますが、初見対策には、その他に、どのような勉強をしたら良いのでしょうか?
(英語通訳コース基礎科 II 受講生)

リプロダクションとメモ取りがうまくできません。メモ取りより前にリプロダクションをと思い、家で練習していますが、クラスで初見の時はほとんど右から左へと流れてしまい、訳出できません。同じものを繰り返し聞けば記憶もできるし、どの部分をメモに取ればよいのかわかってきますが、初見の際に応用がききません。どうしたらこの状況を改善できるでしょうか?
(英語通訳コースビジネス通訳受講生)

聞いた瞬間は理解しているのに、次の文に耳を集中すると前の内容を忘れてしまいます。英語にしろ、日本語にしろリテンション能力を高める効果的方法を教えて下さい。また、たった一度初見で聞いただけですぐに通訳がでるようにするにはどんな訓練方法がありますか?
(英語通訳コース通訳本科 I 受講生)



Answer この方々の共通した悩みは「初見への対応」です。まず「リテンション」についてお話したいと思います。
自分が通訳できないのは「リテンション」の弱さが原因だと思っている人、少し考え直してもらいたい点があります。 ここで確認しておきたいのは、リテンション(記憶保持)とトランスレーション(翻訳)の能力は違うということです。 記憶保持とは、あくまでも「自分が理解した内容を覚え、忘れない」という事であって、そもそも理解できたかどうかが怪しい内容は「記憶」できるはずがありません。 ある文章を聞いて、リプロダクションできない場合は、その文章の単語や表現、文法構造、趣旨が理解できていないという事であり、理解できていなければ記憶など当然できないのです。

従って、英→日と日→英では、リプロダクションの位置付けに違いがあります。 アイ・エス・エス・インスティテュートの受講生のほとんどは日本語が母国語でしょうから、日本語の素材については英語のものよりも理解しやすいと思われます。 従って日本語の素材は、初見でいきなりリプロダクション訓練をして記憶力のアップを図っていく勉強法は効果があります。 しかし英語素材を、初見で、いきなりリプロダクション訓練するのは間違っています。 初見の英語の文章は、まずその内容を正確に理解して、日本語へと通訳する事、そしてその後でリプロダクション訓練を行う事が重要です。

まず内容理解+日本語への通訳、そしてその後でリプロダクション訓練をすれば、自分で英文の内容を咀噛できているわけですから、純粋に「記憶保持カ」のアップを図る訓練になるわけです。 逆にいえば、初見でも問題なく理解+訳出できる内容の英文であれば、いきなりリプロダクションの訓練を行って良いのです。 要は、リテンション(記憶保持)とトランスレーション(翻訳)という2つの能力の違いを把握する事です。 難しい文章を初見でリプロダクションしようと試みても、2つの能力のどちらも向上しないという結果になる恐れがあります。 自分の訓練意図に応じて、教材を適切に使い分けしないと折角の訓練も効果がありませんから注意して下さい。

次に「初見対策の勉強」という事についてお話します。 これは、質問者が述べているように「復習第一」です。 ここで質問です。 初見の素材を通訳する際には、どんな能力を使いますか? 述べてきたように記憶力が必要なのは当然ですが、大事な要素は、英語、日本語に関わらず、自分が持っている単語力、構文力、表現力などの言語能力ですね。 初見への即応力は「自分の言語能力がどの程度か」に左右されます。 従って「初見対策」のための特別な勉強法などはありません。 「自分の言語能力」を地道に、しかし着実に向上させていく以外にはないのです。

ただ、一口に言語能力向上といっても、様々な勉強方法があります。 本屋に行けば言語習得に関するハウツー本が書棚にあふれていますし、語学の教材も数え切れないほど並んでいます。 従って、様々な勉強方法の中でどれが一番効果的か、またどれが一番手っ取り早いかなどと考えて迷ってしまうでしょうが、まずは「地道に」です。 授業ごとに課される宿題を着実にこなして下さい。 復習部分の対応は「原稿が出ている通訳の仕事をもらった」場合だと想定して下さい。 私達、アイ・エス・エス・インスティテュートの講師陣は、皆さんが各自の言語能力を駆使して通訳をするとどのぐらいの通訳になるか、言い換えれば、「準備ができている場合の現場での通訳はどのぐらいできるだろう?」という点を、復習の出来栄えによってチェックしています。 それは自宅で単語力、構文力、表現力を使って、復習部分をどこまで仕上げられるかが、最終的にはその人の即応力アップヘとつながると考えているからです。

復習を完全にこなし、自分の最高水準の通訳パフォーマンスが出来上がったと確信できたら、それ以外の学習に目を向けても良いでしょうが、「初見対策」のためにも、まずは、毎回出される復習部分のパフォーマンスを完壁に仕上げる事に勢力を使って下さい。 「千里の道もー歩から」「ちりも積もれば山となる」です。 がんばって下さい。




資料請求・お問い合わせ
無料体験レッスン
レベルチェックテスト
受講申込書請求



 【ISSグループサイト】 通訳・翻訳のISS | 通訳・翻訳のISS人材派遣 | 
Copyright(C) ISS Institute All Rights Reserved.