ホーム > 曽根先生の通訳学習相談室 > Question 8

曽根先生の通訳学習相談室

メモがとれないところはどうしても日本語が出てきません。訳出がメモをつなぎ合せたものにしかなりません。毎回、シャドウイング、リプロダクションの練習をもう2.5年も続けておりますが進歩が感じられません。効果的な勉強法があれば教えてください。

シャドウイングとリテンションの練習をすでに2.5年も続けているのであれば、必ず一定の進歩は見られているとは思いますが、「メモが取れないところはどうしても日本語が出てこない」と書いていらっしゃるので、問題は英→日のパフォーマンスだと推察されます。日→英の際はどうなのでしょうか?もし、記憶保持能力に問題がある場合は、日→英、英→日にかかわらず、どちらも「メモが取れないところは訳出できなくなる」はずです。日→英、英→日の両方向でメモが取れなくて訳出できない場合は、確かに記憶保持能力が弱いという事ですから、やはり日本語と英語の両方でリプロダクションを続けるしかないでしょう。一方、日→英は何とか対応できるが、英→日になるとダメだ、という場合は、記憶保持能力が問題ではなくて、英文の理解力がない、もしくは聞いている内容に関する知識が欠如している、という事が問題なのではないでしょうか?もし、毎日継続的にリプロダクションを練習していても、実際の通訳訓練に効果があらわれない、というのであれば英語の理解力アップのために英→日のサイト・トランスレーションをやってみてください。これは「瞬時にメッセージを把握し訳出する」という理解力+瞬発力を高めるのに効果があります。ただしこの場合も、ニュースではなく新聞の社説、インタビュー記事、解説記事など「人の意見や見解、思想が表現されているもの」を教材にしてください。英語版と日本語版など両言語で書かれているものを比較対照しながらサイト・トランスレーションをするのがよいでしょう。

バックナンバー一覧へ戻る
TOPへ

Copyright(C) ISS Institute All Rights Reserved.