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Question 通訳の勉強をはじめて、3ヶ月になりますが、自分自身の語彙力と表現力の乏しさを思い知らされて、最近英字新聞の社説集(日本語訳付)を買い、勉強を始めました。私の場合は、最初に日本語訳を頭に入れて、その後英訳を読んでいるのですが、このような本の利用法として最も効果的な方法は何ですか?教えてください。
(英語通訳コース準備科受講生)



Answer ○英文と対訳の比較・検討

通訳のスキルを向上させるためには、英→日および日→英の双方向について語彙力、表現力を伸ばしてゆく必要があります。英字新聞の社説集(日本語訳付)はその意味で大変良い教材です。もちろん社説集だけでなく、新聞や雑誌、書籍なども良い教材になります。重要な事は、英語のスクリプト+日本語訳の素材で勉強することです。英文と対訳を比較・検討することで、英語だけでなく日本語の適切な単語(表現)も同時に身に付ける事ができるようになるからです。デイリーヨミウリの英語の社説は、読売新聞の日本語の社説になっていますし、英語版ニューズウィークの記事は日本語版ニューズウィークの記事とほぼ対応しています。社説集だけでなく、このような素材も利用できるでしょう。

さて、今回の質問者の方は、最初に日本語訳を頭に入れ、その後英文を読んでいっているとの事ですが、基本的にそのやり方で良いと思います。質問では、最も効果的な方法は何ですか?とありますが、「最も」効果的な方法とは、「個人の持っている実力によって異なる」のです。英語の語彙力にかなり自信がある場合や英語のリーディングに慣れている場合は、英語から読み始め、しかも目で英文を読みながら、どんどん口頭でサイト・トランスレーションをして、最後に日本語訳を確認する(またはその反対)という方法も考えられますが、まだ英文に慣れていない、または単語力が不足しているという場合は、英文にあたる前に日本語の訳を読み内容を事前に知っておくほうが良いと思います。そうすれば書かれている英語と日本語が結びつき、英文の内容も頭に入り易くなるからです。

○CD、テープ等を利用した口頭練習

社説集を英語と日本語の両方で読み込んでいく作業の場合は、次のような手順で勉強することをお勧めします。

(1)日本語訳を読み、内容を理解する。
(2)わからない単語が出てきても気にしないで、まず英文を全部読んでみる。
(3)英文と日本語訳とを比較しながら、わからない単語(表現)を辞書で調べ、
   解説が載っていたらそれも読む。
(4)すべての英単語(表現)を理解したら、英語で教材を音読する。
(5)英文を一文ずつ音読しながら日本語へと訳出する。
(6)日本語訳を音読する。
(7)日本語訳を見ながら一文ずつ英語へと訳出する。

一つの社説で(1)から(7)までをこなすと、様々な分野の話題に関して、英語および日本語において単語力や表現力が確実に身につきます。単に日本語訳を読み、その後で社説の英文を読むというだけでは、口頭練習をしていないので英語においても日本語においても真に「自分が運用できる単語や表現」を習得することにならないのです。通訳のスキルアップをめざしている限り、「口を動かす」事は必須です。読んで内容がわかったとしても、それは目+頭の中で理解したに過ぎません。それを言葉で表現して相手に伝える事こそが通訳の基本ですから、シャドーイングを継続して練習する必要性が常に指摘されているのです。

今回、質問があったような社説集を使った勉強の場合、付属で英語の音声テープ(またはCD)などがある場合はできれば、テープも一緒にそろえてシャドーイングの練習をしたほうが良いと思います。上で説明した@からFまでの手順をこなし教材の内容が完全に理解できたという人は、単語、文法、背景知識ともに解ったはずですから、その英文を覚えてしまうほどしつこくシャドーイングし、流暢な英語の並に自分で乗れるような訓練をして下さい。また、スクリプトが手に入らないのが難点ですが、日本語と英語を比較しながらヒアリングからアプローチする方法としてテレビの二ヶ国語放送を両言語で聴くという訓練もお勧めします。NHKの午後の7時と9時の日本語のニュースは、副音声が英語になっています。これを使ったシャドーイングにも挑戦しましょう。最初は難しいかもしれませんが、英語・日本語の両方を比較しながら聞きこなし、内容を理解した上で、シャドーイングをすると、単語力や表現力がさらに向上します。がんばって下さい。




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