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Question 通訳になる為に勉強中ですが、まだ現場での経験がありません。私はあがってしまう方なので、克服する何か良い方法はないでしょうか。先生が初めて通訳の現場に出られた時のエピソードや普段心掛けられていることなどありましたら教えてください。

Answer 私が一番最初に仕事をした時は、オーストラリア人対日本人の会話の通訳で、内容は大学生活についてという簡単なものでした。それでも実際に通訳を始める前は「大丈夫かな?」「オーストラリア人の言う事が聞き取れなかったらどうしよう。」と悩み、とても緊張しました。月日が流れ、今や何百人の聴衆がいても、「ふーん、今日は人数多いな。」と落ち着いて対応できるようになりました。
 実際の現場であがってしまうというのは良くある事です。これについては、例えば、1.通訳をするトピックについて知識不足である。2.現場の雰囲気が妙に緊張している。3.通訳をする相手の人数が多い。4.自分以外に日本語と英語が両方理解できる人がいる。等々様々要因が考えられるでしょう。

しかし、「あがらない為の最も重要なポイント」とは、「自分に自信を持つ事」です。自分に自信が持てないと、「聞き取れなかったらどうしよう。わからなかったらどうしよう。うまく訳せなかったらどうしよう・・・」と心配ばかりが先に立ってしまいます。私の経験から言えば、自分で自分自身の業務遂行能力を信頼できる時、つまり「問題ない」と思える時には「絶対に」あがりません。従って、皆さんは「問題ない」という気分で仕事に望めるよう全力を尽くすべきでしょう。

私が「問題ない」状態を作るために、常に心掛けている事は事前準備です。クライアントに関する情報、関連する業界や分野、話される議題、最新の動向などをなるべく詳しく調べておきます。かつては、図書館へ行き、書籍や新聞・雑誌などを探して情報を得ましたが、最近ではインターネットで情報を入手する事が多くなりました。もちろんクライアントやエージェントから頂ける資料などは何度も読み込み、現場に行ってもなるべく早くその場にとけ込めるよう知識を仕込んでおきます。クライアントやエージェントがほとんど資料をくれない場合もあるのですが、その状況を放置し、はっきりしないまま現場に行くと、まずあがりますし、かつ失敗します。クライアントやエージェントにいろいろ質問をする事、また、彼らを頼らず、自分で資料を探す事が大切です。現在は情報社会と言われています。いかに効率よく情報を手に入れられるかも現代に生きる通訳者の才覚の一つなのです。

毎日の生活の中であがって生きている人というのは、それほどいないと思います。要するに、自分が毎日の生活を送っているのと同じように、ごく自然な態度で仕事に臨めるかどうかが問題なのです。一方、反対に「あがることはいけない事だ」と決めつける事も良くありません。「あがらない為のプレゼンテーションの方法」というものは特にないと思います。誰でも、「あがってしまう」事はありますし、それが良い緊張感となり、結果的に良い仕事ができる場合もあるでしょう。従って「あがってはいけない」と自分を追い込む必要はないと思います。

また、個人が対象でも、多数の聴衆が対象でも「通訳」という仕事に対する姿勢に違いはないと思います。相手が少数でも大人数でも、Aという人物のメッセージをB(もしくはBたち)に伝えるために、理解しやすい構文を使い、はっきりした声で、比較的ゆっくりめに話す事が大切なのではないでしょうか。




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