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Question Q1 通訳の訓練中ですが、単語力アップのためには単語帳を作るべきでしょうか?もし単語帳を作るとすれば、どんな形式のものが良いですか?また、市販の単語帳でお勧めのものがあったら教えてください。
(英語通訳者養成コース 受講生)


  Q2 通訳をめざしていますが、ボキャブラリーが貧困で英語の聞き取りも日→英のアウトプットもなかなかうまくいきません。効率よく単語力を向上させたいのですが、どんな勉強をしたら良いでしょうか。
(英語通訳者養成コース 受講生)



Answer 通訳者に求められている単語力とは?

英語を理解する上でも、表現する上でも、単語力は必須の条件です。英語を聞いていて、ある1語を知らないために、結局何をいっているのかわからないということや、自分の意見を表明したいのに肝心の単語が出てこないためメッセージを正確に伝えられない、ということは誰にでも経験があると思います。
英語の学習をする人は誰でもボキャブラリーアップの必要性を感じているでしょうが、その勉強の仕方は様々です。市販の単語集を覚えている人、英文を読んで知らない単語を調べ、それをノートに書き写すなどして自分自身の「マイ単語帳」を作っている人など、単語力アップの方法は千差万別で、どれが一番優れていて効果がある、と簡単に結論付けられるようなものでもありません。ただ、単語力を増強したい、と思った時、その目的は何か?をよく考える必要があります。英検に合格したい、またはTOEIC、TOEFLといった資格試験のスコアを上げたいということであれば、それぞれの試験によく出てくる単語に焦点をしぼった勉強が必要ですし、英語圏で生活しなければならなくなった、というのであれば日常会話で使われる、いわゆる「生活英語」を中心に勉強する必要があります。

ターゲットを絞ろう!

では「通訳者に求められている単語力」とは何でしょうか?日本語と英語の2ヵ国語通訳者にとっては英語および日本語の語学力は、あって当然、単語力なんていうに及ばず、というのが前提ですから「通訳者に求められている単語力」と言えば「英語・日本語で存在している単語は全部」ということになってしまいます。しかし、これはあくまで理想であって、実際には、通訳者が、皆、そのような完璧な単語力を持ち合わせているというわけではありません。私などもまだまだ修行が足らないなぁと感じ、日々自分の単語力の無さを嘆きながら、通訳業務をこなしています。
さて、「英語・日本語で存在している単語は全部」を最初からめざすのはどうにもつらいので(もちろん根性のある人はめざしていただいて一向にかまわないのですが)まずは、通訳の現場で「頻出」の単語にターゲットを絞りましょう。一般的には、通訳者として仕事を始める場合、企業の社内通訳や商談・アテンド通訳が多いでしょう。この場合、通訳業務を依頼される会社、その製品や関連する業界に関する単語が必要です。ただ、まだ通訳者として仕事を始めていない勉強中の人は、通訳業務を依頼されることはないわけですから、対象となる会社や業界は具体的にはありません。しかし、この場合、広い意味ではビジネス、経済に関する単語を知っていることが重要です。

ビジネス記事を毎日読む習慣を!

私が「通訳者」という名刺を印刷して通訳業務を紹介してくださるエージェンシーに派遣の登録をお願いしていた頃、エージェンシーの担当者の方から「これまでどのような職歴、どういった業界の経験がありますか?」という主旨のことをよく聞かれました。それまでの私は高校の英語教師、職歴と言えば教職、業界といえば学校ですから「企業で働いた経験はないんですか・・・」とため息をつかれたこともありました。しかし、エージェンシー側の戸惑いは当然でした。というのも、自分が通訳を始めて痛感したのですが、最初の頃は、お仕事のほとんどがビジネス目的の交渉でした。例えば、製品の購入契約、業績報告、会社案内説明会、外国人社員の給与交渉、新プロジェクトの立ち上げ、特許権侵害訴訟といったものが多く、当然のことながら単語をひとつ間違えたため全然違う話になってしまっていた(今となってはごめんなさい、と謝るばかりです)ということもあり、冷や汗ものでした。このような事情を考えると、今、通訳訓練をされている方にはビジネス、経済に関係する単語は、早い段階で覚えておかれることを強くお勧めします。もちろん総合的なボキャブラリーアップは永遠の課題として、つねに自己研鑽には励んでいただきたいですが、自分はビジネス、経済関係の単語は弱いなぁ、と思われる方、まずはそこからスタートしてください。
ビジネス関連の単語を覚えましょう、と言っても、市販の単語集などをわざわざ購入する必要はありません。むしろ、英字新聞の”Business”とか”Economics”といったページを毎日読む習慣をつけたほうが良いと思います。そしてその英語のビジネスニュースと同じ内容の記事を日本語の新聞で見つけて、個々の単語の訳を較べてみてください。余力がある人や、是非やりたいという人は、毎日単語を単語帳に書き写したり、毎日数個の単語を覚えたりといった特別の作業をしても良いのですが、最初からあまり意気込むと途中でつらくなって挫折することにもなりかねませんので、「ビジネス記事を毎日、とりあえず読んでみる」という感じで良いと思います。毎日毎日、少しずつでもビジネス記事を読むと、何度も登場する単語があることに気づくでしょう。そのような頻出の単語こそが、覚えておくべき単語なのです。現在では、インターネットを使えば、英字新聞を購読しなくても英語のビジネスニュースを読むことは可能です。毎日の勉強の中に、短時間でも良いですから、ビジネスニュースを読む時間を作り、ビジネスの分野の単語力増強をめざしていただきたいと思います。




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